高津区内で発生した2019年の交通事故死者数が5人(10月29日現在)となり、県内で神奈川区(横浜市)、茅ケ崎市と並び2番目に多かった。高津警察署は、「年末に向けた取り締まりや注意啓発を強化していく」としている。
高津警察署によると、死亡事故5件のうち2件は10月に発生した。自動車とオートバイ、自動車と歩行者が衝突した事故で、いずれも自動車が右折しようとした時に発生している。同署は「注意していれば、防げた事故。安全の意識を高めてもらいたい」と注意を促す。
「安全意識徹底」呼びかけ
高津区内の交通人身事故件数は287件(10月24日現在)。昨年と比較すると47件減っているが、交通事故死者数は4人多い。さらに、発生した死亡事故5件のうち、4件が自転車を含む2輪車が絡む事故だったという。いずれも2輪車を運転している人が亡くなっている。これに対し高津署は「県内でも同様の傾向があるが、二輪車の事故が多い。区内では、2輪車で通勤や通学する人が多いことも関係している」と分析する。さらに「2輪車は衝突すると衝撃が大きい。プロテクターの使用を勧めるが、手間などからあまり浸透はしていない」とも。
同署は、注意啓発の取り組みとして、企業や団体、町会から依頼を受けて安全講和を実施。10月は30回ほど開催してきた。また、10月の死亡事故多発を受けて現在、朝、夕方に車両で地域の巡回を行っている。
「取り締まり強化や注意啓発を行っていくが、一番重要なのは運転者や歩行者自身の安全への意識」という。同署は現在、地域の交通団体と協力し、安全への啓発活動取組実施を検討している。
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