区内にある上作延小学校(小林美代校長)に1月28日、エジプトの教育関係者が訪れ、同校の授業の様子などを視察した。日本とエジプトの両国で締結されている「教育パートナーシップ」と呼ばれる国家レベルの事業の一環として行われたもの。
エジプトでは近年、特別活動などを中心とした「日本式教育」が積極的に採用されており、2018年からは現地の子ども達を対象とした「エジプト日本学校」も開校。教育の分野における両国間の交流を深めている。
そんな中、この日「日本の学校システムの良さを学びたい」と上作延小を視察したのは、エジプトで主に教員への指導などにあたっている教育関係者約20人。朝8時に到着後、児童が下校した夕方17時まで、ほぼ丸1日”授業参観”を行った。
掃除、給食の場面も
視察を受け入れた学校側では、児童の自主性を重んじる「学級活動」を中心に授業の様子を公開。中には、地域のお年寄りを招き一緒に「昔あそび」を楽しむカリキュラムなども含まれており、エジプト側の関係者には斬新に映った様子で「これが授業なのですか?」と同校の教諭に質問する場面も。また子ども達も、遠い異国からの来訪者に興味津々といった様子で視察の合間に「ラクダにはどうやって乗るの?」「ピラミッドは大きい?」といった質問を投げかけるなど、互いに有意義な時間を共有していた。
特別授業に限らず、掃除や給食の場面の視察にも応じた小林校長は「(掃除や給食も)自分達で組み立てる自主性を養う機会。こうした考えの利点がエジプトの方々に伝われば嬉しいですね」と話していた。
高津区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>