新型コロナウイルス感染拡大の混乱を悪用した特殊詐欺や悪質商法が県内で増加している。高津警察署は「外出自粛により在宅中の高齢者を狙っている。不審な電話、訪問業者がいたら警察に通報してほしい」と注意を呼び掛けている。
高津警察署(【電話】044・822・0110)によると、県内で確認されている手口は、自治体職員や金融機関を名乗り「コロナ関連の給付金がある」または家族を装い「新型コロナに感染してお金が必要」などの電話がかかってくるもの。特殊詐欺やキャッシュカード盗難につながる「詐欺電話」だが、3月中旬ごろから「新型コロナウイルス」の不安や混乱に便乗した内容の電話が県内で確認されている。
また、「水道管にウイルスがついているので取り換えた方がいい」など、不要な工事を勧める悪質な訪問業者も出始めている。
高津区内では現在、こうした詐欺被害や不審電話などは確認されていない。同署は「外出自粛により在宅時間が長くなる。管内でも必ず増えると思われる手口」と警戒する。区内の特殊詐欺の発生状況は2020年4月10日現在、15件(昨年同期比3件増)、被害額2731万円(同約1700万円増)。そのうちキャッシュカードの盗難が半数以上を占める。
同署は、特殊詐欺対策として、通話内容の録音機能などがある迷惑電話防止機能付き電話を勧めている。また、こうした機能がない場合は、留守番電話の設定をするよう呼びかける。同署は「不審電話、訪問業者が訪れたら必ず公的機関や警察に問い合せ、または連絡をしてほしい」と話す。
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