PTA運営の効率化ツールなどを展開するNPO法人「ハピタ」代表を務める 加藤 拓也さん 久本在住 47歳
経験活かし、前に進める
○…学校運営に欠かせない存在であると同時に、ネガティブな印象を持たれがちなPTAをもっとハッピーにしたい―。まず取り組んだのは、業務を効率化するためのデジタルツール。この事業が昨秋、かわさき起業家オーディションで入賞した。以来、問い合わせや講演依頼などが舞い込み、多忙な日々を送る。「PTAには良い面もある。少しでも保護者の負担を減らしたい」
○…共働きで3人の子どもを持つ。2012年から2年間、久本小学校でPTA副会長を務めた。参加してみると、紙の配布物や手集計などアナログな作業が目についた。しかし、学校に出向くことで家では見られない子どもの顔を目にしたり、行事の達成感、保護者同士のつながりができるなどのメリットも。「当時の仲間とは今でも集まるし、すごく楽しかった」。だからこそ、少しでもマイナスな面を払拭させたかった。
○…IT企業に勤め、コンテンツ制作に携わる。海外での撮影や、著名人の取材など華やかで充実した仕事にやりがいを感じていた。だが、40歳を過ぎたあたりでふと「これは世の中のためになってるのか」と小さな疑問が生まれ、PTA副会長時代に感じたもどかしさを解決しようと法人を立ち上げた。「地域で子育てできる社会をつくる」という理念に賛同した仲間20人でデジタルツールを開発し、事業を展開する。
○…デジタルツールはあくまで手段でありその先に見据えるのは、子育てしやすい環境。「もしPTAのことで悩みや不満があるなら、愚痴でも何でもいいから相談してしてほしい。それでスッとしてくれるなら嬉しい」。相談できる先輩がいると心強い。同じ悩みを経験しているのなら、なおさらだ。
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5月3日