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高津区 人物風土記

公開日:2022.08.26

性的少数者の居場所づくりを川崎市男女共同参画センターと協働で始める
岡野 めぐみさん
多摩区在住 25歳

より良い今を未来へ

 ○…「絶対に受け入れてもらえる、安心していられる。そういう場所にしたい」。社会問題解決のために立ち上げたイエローロケット合同会社の代表を務め、協働事業として性的少数者の交流の場を開く。自らも当事者として感じてきた「居場所のなさ」が根底にあり、「経験してきたことでサポートできれば」と意気込みを話す。

 ○…出身は相模原市で、カリタス女子中学高等学校に進学。自分のことを「女の子だと思っている時も、思っていない時もある」といい、「好きになる相手に性別を問わない」と語る。大学時代には当然のように「女の子扱い」されることに違和感があり、在学中に性教育や性文化について考える団体を立ち上げ、卒業後も1年間、性に関する交流会や学びの場など多彩なイベントを開催。現在は夢だったジェンダー専門の弁護士を目指し、東大のロースクールで勉強中。「性で苦しむ人を助けたい」と凛とした表情を見せる。

 ○…「うちのダーリン」と呼ぶ12歳年上の夫と二人暮らし。大学2年の時に出会って以来、さまざまな場面で支えてくれた存在だ。1年後には自らプロポーズを計画。サークルに依頼し、100人がかりのフラッシュモブを実現した。結婚式の誓いで夫が考えてくれた「2人ならどんな困難も乗り越えていける」という言葉が胸に残る。「彼がいてくれるから挑戦できる、バディみたいな存在」。勉強のために東大近くに借りた「修行部屋」に対し、2人の住まいは「オアシス」だ。

 ○…会社名の「イエローロケット」には「自分の未来を操縦する」という願いを込めている。誰もがなりたい未来をつかめるように「今を良くし続けていく。そのために私は動きたい」。まっすぐに前を見つめた。

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