高津区 人物風土記
公開日：2023.08.04
高津区歯科医師会の会長に就任した
山口 一美さん
二子在勤 67歳
「気軽に相談できる組織」へ
○…昭和30年代から続く歯科医院の２代目院長として、また地元の歯科医師約60人が名を連ねる「高津区歯科医師会」の新しいリーダーとして、その手腕に期待がかかる。「患者さんと『顔の見える関係』を構築し、健康づくりの力添えになれるような、気軽に相談できる組織にしていきたいですね」と、まずは抱負を語ってくれた。
○…川崎市歯科医師会の副会長を経て、今回の区医師会の会長就任。市の医師会では各区にある歯科医師会との連携事業などに力を注いできた。市と区の歯科医師会では役割りが異なる事を知り尽くしており「これからは地域に密着して、会員から寄せられる声に積極的に耳を傾け、それを川崎市に要望という形で届けるスタンスでいきたいですね」とニッコリ。
○…幼少の頃から細かい作業が好きで、いつしか歯科医の道へ。初代院長でもある父親が開業した当時は「田園都市線が地面を走っていた」と、当時の様子を懐かしそうに振り返る。それから半世紀以上が経ち、街の様相は一変しても、地域への愛着は不変といった様子。「高津区は多様なニーズと共に街が発展しているイメージ」と語り、今後こうした街の動きの中でキーマンとして、重責を全うしていく構えを見せている。
○…自身、歯科医として患者に対しては常に「親しみやすさ」を以て対峙している印象。さらに２０１９年に区内を襲った台風19号の際には、水害で「入れ歯」が流されてしまったり、破損してしまった人の相談窓口となり、行政サービスとの橋渡し役を買って出たのだとか。こうした体験の数々は「困った時、気軽に相談できる体制づくり」を標榜して船出した高津区歯科医師会の、新たな指針になっていくに違いない。
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