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公開日:2023.10.20

大山街道ふるさと館
「高津の女性」を振り返る
明治、昭和に焦点、初企画

  • 同館展示室にて、企画者の井野彩菜さん

  • 探究講座の申し込みはこちらから

 大山街道ふるさと館(溝口3の13の3)で11月3日(祝)に講演会「近代日本と高津の女性」が開催される。また11月12日(日)からは「ふるさと探究講座」が行われ、大山街道や高津の歴史や文化を学べる機会を提供する。

 大山街道ふるさと館では現在、明治から昭和初期の女性たちの生活様式子や、歓楽郷として知られる「二子三業地」の女性を特集した常設企画展「高津で生きた女性たち」を行っている。これは昨年同館に着任した学芸員の井野彩奈さんの発案。女性の暮らし等に焦点を当てた展示は初めてとなり、二子新地にある老舗料亭「やよい」などの協力を得て実現に漕ぎつけたという。

記念講演会

 この常設企画展をより深く学べる機会として、11月3日(金・祝)に「記念講演会」が開催される。この催しでは川崎市市民ミュージアムで歴史・民俗などを担当する学芸員の霜村光寿さんが登壇。明治以降の日本の女性を概観し、職業婦人に焦点を当て戦前の日本の女性を紹介。さらに、館内に展示されている当時の女性が生活で使用していたものに触れながら、講演を行っていく。

 参加費500円(会場で支払い)、10時から12時まで、定員45人(電話で申込受付、先着順)。

高津の歴史や文化を知る

 また同館では、様々な分野の歴史専門家を招いて行う「ふるさと探究講座」の参加者も募っている(全3回シリーズ)。

 初回11月12日(日)は「明治初期の貨幣問題-ふるさと館 所蔵史料から」。12月17日(日)は、江戸から明治時代に大山街道を通って、醬油や紅花が他地域に流通した当時の話が聞ける「江戸・明治時代における商品生産と流通-大山街道を通って」。また翌年1月13日(土)は、藤沢市にある藤澤浮世絵館に所蔵されている「大山詣」「江の島詣」が描かれた浮世絵を見ながら、江戸時代の参詣を紹介していく。

 各回とも10時から12時で参加費はそれぞれ500円(資料代/単回ごとの参加も可/定員各45人)。申込みは10月25日(水)17時まで。詳しい問合わせなどは同館【電話】044・813・4705。

 小林正人館長は「高津や大山街道に関して、新しいテーマで講座を企画した。多彩な専門家の話で高津の歴史が面白くより深く知れますよ」と、参加を呼び掛けている。

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