川崎市は4月に京都市で発生した水道管の漏水事故を受け、老朽化した水道管の緊急調査を実施した結果、異常は確認されなかったと発表した。
今年4月30日、京都市の中心地で地中に埋設された鋳鉄管(ちゅうてつかん)(水道管)から漏水し、大規模な冠水事故が起きた。この事故は66年前に埋設された水道管が破損し、穴が空いていたことが漏水の原因とみられることから、国土交通省は5月7日、「緊急輸送道路下に埋設されている鋳鉄管の緊急調査」の実施を全国自治体に要請した。鋳鉄管は、昭和30年代までに採用されていた水道管で、現在の「ダクタイル鋳鉄管」に比べ、素材が衝撃に弱いという。
市はこれを受けて5月13日から21日までの間、緊急輸送道路の下に埋設されている鋳鉄管を対象に、地表への漏水や路面の段差などの異常の有無を、目視で確認。その結果、異常は確認されなかったという。
市では地震時に破損などの被害が想定される鋳鉄管を「老朽管」と位置づけ、優先的に更新工事を進めてきたという。市内の水道管総延長約2500Kmのうち、2023年度末の時点で約10Kmの「老朽管」が残っており、今回はこのうちの計4Kmを緊急調査の対象とした。
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