川崎市内で水痘(水ぼうそう)が流行している。患者の発生状況が警報基準値を超えたため、市は4月30日に水痘に関する「流行発生警報」を発令したが、以後も患者数は「警報レベル」で推移している。厚生労働省が2018年に水痘の警報基準を引き下げて以後、警報発令は初めて。
市は週に一度、複数の小児科定点医療機関から感染症の発生状況の報告を受け、週ごとの患者数の平均値から流行状況を評価している。市内の水痘の患者数は今年3月から増え始め、4月下旬に急増。第17週(4月21日〜4月27日)にはこの平均値が「3・67人」となり、警報基準値の「2・0人」を超えたことから、「流行発生警報」を発令していた。
5月半ばに「2・0人」を下回ったものの再び患者数が増え、直近の第22週(5月26日〜6月1日)も「2・08人」と、例年より高いレベルで推移している。
水痘はウイルスによる感染症で、空気、飛まつ、接触などで感染する。定期予防接種の対象疾病でもあり、生後12カ月から36カ月までに2回の予防接種を受ける必要がある。市の担当者は「手洗いやうがいを徹底し、症状が出たら医療機関にかかってほしい」と注意を呼びかけている。
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