2駅周辺でバリアフリー 生田駅・読売ランド前駅周辺の構想案まとまる
川崎市は先月25日、多摩区内の生田駅と読売ランド前駅周辺について、障害者や高齢者が利用しやすいまちづくりの方針を示したバリアフリーの推進構想(素案)を発表した。駅から主要施設への経路を調査し、課題をまとめて整備方針を示した。両駅周辺では平成25年度までに整備を完了させる考え。
公表したのは「生田・読売ランド前・百合ヶ丘地区バリアフリー推進構想案」。同時に「平間・向河原・武蔵小杉新駅周辺地区」と「梶ヶ谷・宮崎台駅周辺地区」の構想案も公表した。
国のバリアフリー法に基づいて、基本構想と各地区の整備構想をまとめたもので、川崎駅や登戸駅、溝口駅といった交通拠点地区の整備構想は既に公表している。今回、方針を示したのは市民生活を支える生活拠点が中心。各駅周辺と主要施設までの経路の現状と課題をまとめた。
生田では傾斜路に手すり
生田駅周辺では駅施設やバスロータリーのバリアフリーの状況、駅から商業施設や生田出張所への経路を調べた。
駅施設では、改札外の階段に点字がない部分やエスカレーター乗降口の音声案内がない部分などがあり、改善を検討する方針という。バスロータリーでは傾斜路の手すりが片側のみで整備が必要と判断された。周辺の経路ではグレーチングと呼ばれる排水路の格子状の蓋に目の粗い部分が見つかった。放置自転車や違法駐車の対策を続けていくという。
ランド前駅では誘導ブロック
読売ランド前駅周辺では、視覚障害者用の誘導ブロックがない部分や横断歩道上で劣化している部分が見つかった。グレーチングの目が粗い部分もあり、改善整備が必要と判断された。生田駅周辺と同様に放置自転車や違法駐車対策を継続的に続ける方針で、看板や商品を店外にはみ出して陳列するケースにも対策を図っていくとしている。
市民意見を募集
川崎市まちづくり局では4月23日(土)まで、この構想案に対する市民意見を受付けている。構想案は市のホームページか区役所市政資料コーナーなどで閲覧できる。
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