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公開日:2025.12.19

ともいきアート展
「ピカソ」から2人が入賞
県知事賞、ともいき賞に

  • それぞれの作品を前に、賞状を手にするTOMOさん(左)と大薗さん=12月1日撮影

 麻生区の生活介護事業所「ピカソ・カレッジ新百合」に所属するTOMOさんと大薗(おおその)一樹(かずき)さんが、神奈川県主催の障害者アート展「かながわともいきアート展」で入賞を果たした。作品は11月に横浜赤レンガ倉庫で展示され、表彰式も行われた。

 TOMOさんは2023年度に制作した作品「イカれた女」を出品し、「神奈川県知事賞」を受賞。幼少期から絵を描くことが好きで、養護学校の高等部に在籍していた頃は、アートコースに所属。模写を得意とし、写真や絵画、菓子のパッケージなどを対象に、自分なりの感性で描くという。今回の作品はポスターカラーやアクリル絵の具を使用し、大胆な配色で仕上げた。受賞を受け、「良かった」と顔をほころばせた。

 大薗さんは、1枚の紙を切り抜いて作品を生み出す「立体切り紙アーティスト」として、麻生区内外でワークショップも行っている。作品のタイトルは「切り絵の昆虫建築」で、県や関係団体らの合議によって選ばれる「ともいき賞」を受賞した。カマキリやスズムシなどの昆虫を切り出し、同施設の利用者や職員らが廃材から作ったという木枠の中にちりばめた。昆虫に利用した紙も、利用者らが「ポンポンアート」でカラフルに色付けしたもの。大薗さんは「皆さんが協力してくれた。このような賞をいただけてとても光栄」と笑顔をみせた。

 ともいきアート展は、県立の障害者支援施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件を機に神奈川県が定めた「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念のもと企画された、障害者を対象にしたアート作品の公募展。「生きること、表現すること」をテーマに昨年初めて行われ、今回が2回目の開催となる。県内在住、在勤、在学または通所の障害者の作品が対象で651点の応募があり、このうち137点が入選作品として展示され、大賞、準大賞などあわせて21点が入賞した。

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