秘密保護法 「戦争への第一歩」と批判 筑波大名誉教授 小澤さん
昔話研究家で筑波大学名誉教授の小澤俊夫さんの緊急講演会「秘密保護法を強行採決した日本、外国はどう見ている?」が6日、多摩市民館で行われた。特定秘密保護法を痛烈に批判し、約110人の市民が耳を傾けた。主催は秘密保護法を考える川崎市民の会。
小澤さんは自身の戦争体験を通して戦争の悲惨さを語り、「秘密保護法は戦争への第一歩となる」とし、現政権に対して「『日本を取り戻す』とは軍国主義日本を取り戻すという意味だった」と強く批判した。また、自身の海外生活での経験からドイツを例に挙げ、国際基準で謝罪と反省をしっかりと表現していくことの大切さを説いた。
参加した山岸素子さん(45)は「以前から関心のある問題だった。戦争体験のある人からの話は参考になった」と話した。
この講演会は秘密保護法が参院で採決された6日に行動を起こす「6アクション」活動の一環。主催した同会の共同代表・矢沢美也さんは「法律や政治とは違った視点からの話が聞けた。参加者の熱意も感じたので今後も6アクションを続けていきたい」と話した。
小澤さんは中国長春生まれ。筑波大学や日本女子大学、白百合女子で教鞭をとった。指揮者の小澤征爾さんの兄でミュージシャンの小沢健二さんの父。近頃は特定秘密保護法に危機を感じ、「昔あったづもな通信」をメールで発信して若い世代にも平和を訴えている。
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4月19日