小田急向ヶ丘遊園駅の南北を結ぶ地下通路が先月30日に開通した。近隣住民らが「開かずの踏切」の解消を求めてから約14年。この日の式典には関係者や住民らが集まり、念願の開通を祝った。
同駅周辺の踏切は2カ所あるが、市によるとラッシュ時には1時間で遮断されるのが58分の場合があるという。特に小田原側の1号踏切は遮断機が開くと通行人が集中し、渡り切らない人がいるうちに警報が鳴り出すことも度々あった。
こうした事態に近隣住民らが「向ヶ丘遊園駅周辺の街づくりを考える会」を結成。2001年2月に「開かずの踏切」の解消を求める請願を提出した。市や小田急電鉄が協議を進め、11年になってようやく工事が着手された。
この日の式典には市職員や小田急関係者らが出席。あいさつの席で福田紀彦市長は「地元の皆さんの理解と協力があってこそ。誰もが安心して安全に通行できる通路が整った」などと話した。
考える会の向井茂代表は「南北が閉ざされ、これ(通路)が出来なかったら町が死ぬと思っていた。14年もかかったが、多くの人の協力で地下道が出来てよかった」と話していた。
通路は同駅の小田原方面側に位置し、延長74メートル。通路部の幅員は5・1メートル。階段部にはスロープがあり、通路の両入口にはエレベーターが備わる。向ヶ丘遊園1号踏切は廃止。15年11月までに南側の道路を拡幅する計画。
|
<PR>
多摩区・麻生区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|