多摩区・麻生区 人物風土記
公開日:2016.01.29
読み聞かせボランティアグループ「MENDORI」を立ち上げ、今年結成25周年を迎える
高橋 公美さん
稲城市在住 66歳
「絵本は素晴らしい美術館」
○…読み聞かせボランティアグループ「MENDORI」を立ち上げて今年で25年。図書館や保育園、小学校など様々な活動場所で子どもたちに数多くの絵本を届けてきた。2月10日から14日まで『25周年記念絵本展』を多摩図書館の整理室で開く計画だ。近年読んできた絵本300冊を展示するという。「絵本は素晴らしい美術館のよう。これから育つ子どもたちに素敵な世界を紹介したい」
○…グループを立ち上げたきっかけは多摩市民館で開かれたボランティア講座。絵本好きの受講メンバーが集まり、絵本作家や声優、朗読家を招いて意欲的に読み聞かせを学んだ。活動場所が広がり、他グループと協力して区内の読み聞かせグループをまとめる「たまく絵本の会」の立ち上げにも尽力した。「ここまで続けられたのは仲間に恵まれたから。お互いに切磋琢磨できる関係が嬉しい」と顔がほころぶ。
○…幼い頃から本が好きで、親に買ってもらった絵本を丸暗記することもあった。現在は稲城市在住だが、結婚を機に区内で13年間暮らした。読み聞かせだけでなく、ストーリーを覚えて語る「おはなし」のボランティアグループなど区内外で様々なグループの立ち上げにも携わった。最近では、読み聞かせワークショップの講師としても活動している。「やろうと言った以上は責任取らなきゃ。後ろは振り向かず、前へ突き進みたい」
○…読み聞かせでは「作者のメッセージをいかに届けるか」を大切にしている。絵本選びのポイントは「長生きしている本」。初版が古く、何版も重ねているものは生き残れるだけの良さがあると考えている。選んだ絵本は最低10回読み込み、作者のメッセージや意図がわからなければ他の絵本に差し替えることもある。「子どもは力を入れて準備した分だけ反応してくれる。子どもは宝物。少しでも役に立つよう、いいお話しを届けたい」
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