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鎌倉 文化

公開日:2025.12.19

ぶらり ご近所商店街 Vol.3
鎌倉大仏〜長谷寺の魅力を市民にも
大仏通り商店会 赤根泰光さん

  • 観光客が落ち着きはじめる夕方に、通りに立つ赤根さん

 鎌倉大仏と長谷寺の間で賑わいをみせる、その名も「大仏通り商店会」。商店街が形成され始めたのは大戦後。当初、周辺は別荘地だったため、酒屋や魚屋など仕出しの店が多かったというが、今や県内有数の観光地となり、近年は訪日客向けの店舗が増えている。「商売をする側も、7〜8割は移住者か市外の人だね」と話すのは、手焼きせんべいで有名な雷神堂店主で商店会長の赤根泰光さん。赤根さん自身も元々は海老名で商売をしていたが、縁があり1994年に鎌倉へ店舗を移転。この街が気に入り、住居も市内に移したという。

 観光客だけでなく、地元住民への気遣いも忘れていない。その一つが、毎年春と秋に開催している「かまくら長谷の市」だ。観音大通り会、長谷駅前通り商店会との3商店会合同で、長谷寺をメイン会場に、飲食や物販、フリマの他、特設ステージを設け、地元学生による発表の場や各種舞台を後押し。この日にかけて3商店会で買い物をすると景品がもらえるスタンプラリーも好評だ。数えること40回超、地元住民や店主同士の交流も生まれている。「お立ち寄りの際は、忙しそうでも気軽に店員に声をかけてもらえたら」とほほ笑む赤根さん。

 一方で、心配事の一つが担い手不足。修学旅行で訪れる子どもに歴史や学びを届ける使命もあり、「鎌倉の魅力を伝え続けてほしい」と願う。また、地震や津波に対する危機感も持つ。「この辺は海抜7〜8mほど。地元住民や観光客の安全を守るためにも行政と連携し具体的な計画を進めていかないと」と、安心安全な暮らしへの思いも込める。

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