多摩区版 掲載号:2019年3月15日号 エリアトップへ

パーキンソン病であることを公表し、東京マラソンを完走した 横山 大介さん 菅馬場在住 62歳

掲載号:2019年3月15日号

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病と共に、ひた走る

 ○…体に異変を感じたのは2017年2月。ハーフマラソン大会で10キロを過ぎたころ、足が前に出なくなった。つんのめった走り方になり、やむなく歩いて完走を目指す。最後だけはと走ってゴールすると、前のめりに転倒。顔面を強打した。「何が起きたのか分からなかった」。介護職に携わってきた息子の妻の助言で病院へ。パーキンソン病と判明した。定年退職したばかりだった。

 ○…30代のころ、自分自身と向き合えるランニングの楽しさに魅了された。フルマラソンの最高記録は2時間48分。東京マラソンも2度出場し、3時間台前半で完走した。発病後は走ることを諦めかけたが、家族の励ましや主治医の勧めで継続。足はむくんで痛み、思うように動かず、腰痛にも悩まされて練習量は半減した。大会に出ても5時間を切るのがやっと。そんな状況で手にした今年の東京マラソンの切符。パーキンソン病であることを背中に記し、思いを込めて走り切った。

 ○…富山県生まれ、北海道育ち。ソフトテニス部だった高校時代、約70キロを走る校内イベントで2年連続優勝。「テニスよりそっちの方で有名だった」と目を細める。菅馬場に住んで約20年、練習場所はもちろん多摩川沿い。「練習した分だけタイムが伸びる。皆で楽しめるのがいい」と走る面白さを語る。走った後、仲間との飲み会は格別だ。

 ○…毎日3種類の薬を服用し、月に2回は通院。日中は病気に理解のある老人ホームで働く。「リハビリ担当者もランナー。逆に自分がコツを教えてあげたり」。これからの夢は、ウルトラマラソンや海外のフルマラソンにも出場することだ。「パーキンソン病患者だって完走できるんだと知ってもらいたい。苦しむ人たちに力を届けたい」。信念を背負い、突き進む。

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