川崎市が2011年に打ち出した「生田緑地ビジョン」を土台にする整備方針案について、市民意見を踏まえ、改定版を3月に公表。東地区を重点に置き、新たな玄関口の開設、点在する施設や資源を結ぶ回遊性を向上させる方向性が改めて示された。
未整備地区に課題
生田緑地の東地区は向ヶ丘遊園跡地と、住宅地がある東生田2丁目を含むエリア。緑地全体をつなぐ散策路が不足していることに加え、東地区では1941年の都市計画決定に基づいた未整備エリアが多く、対応が課題とされてきた。
整備方針では、東地区の藤子・F・不二雄ミュージアム付近と東生田2丁目の向ヶ丘遊園駅側の2カ所に新たな玄関口の開設を検討。同ミュージアムとばら苑、向ヶ丘遊園駅を散策路でつなぎ、緑地内の回遊性を高めていくのが狙いだ。
東生田2丁目には3つの町会があり、市によると地権者や住民は約400人。用地取得率は52%だという。市みどりの保全整備課は「小田急電鉄の向ヶ丘遊園跡地利用計画とも連動しながら、整備を進めていきたい」とし、「地権者と情報交換や話し合いを重ね、整備を調整し、検討するための協議体の発足を目指したい」と展望を示す。
市民意見、50件
今回の整備方針の前提にあたる素案「生田緑地整備の考え方(案)」を、市は昨年12月に発表した。続いて、素案に対するパブリックコメント(市民意見募集)を約1カ月間行い、寄せられた意見は19通50件。それぞれの意見に対する市の考え方が示された。
今後の計画について、完成の時期などスケジュールは現時点で未定。市は「『生田緑地整備の考え方』は今後の方向性を示したものであり、具体的な整備のスケジュールについては今後検討していく」としている。
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