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公開日:2026.01.30

尻手黒川線道路築造工事
トンネルが貫通
全線開通へ大きな節目

  • 貫通したトンネル壁の前で鏡開きを行う工事関係者ら

    貫通したトンネル壁の前で鏡開きを行う工事関係者ら

 川崎市の主要幹線道路である都市計画道路「尻手黒川線」(尻手黒川道路)は、2028年度末の開通を目指して整備が進められている。現在、麻生区片平地区で築造されている山岳トンネル(189・5m)が1月21日に貫通し、同日、施工業者による貫通式が執り行われた。関係者らが、全線開通に向けた大きな節目を祝い合った。

 世田谷町田線と交わる「片平2丁目」交差点から仲町橋付近までの約680mの道路築造(トンネル)は、西松建設(株)と(株)森本組の西松・森本共同企業体により工事が進められている。貫通式は同企業体が主催。両社の代表者や、工事の発注者である川崎市建設緑政局と北部都市基盤整備事務所、麻生区職員ら約50人が出席した。

 式の冒頭、貫通作業が行われ、東側から掘り進められた山岳トンネルと西側の開削トンネルを隔てた壁が、建設機械で掘削された。同企業体の職員が貫通点の確認を発声すると、会場内に大きな拍手が鳴り響いた。

 発注者として出席者の前に立った市建設緑政局の河合征生局長は施工者らに謝辞を述べるとともに、「尻手黒川線は戦災復興のタイミングで都市計画され、防災機能の活性化など市の持続的発展のための重要な路線として位置づけられている。近隣の渋滞緩和など地域課題を解決する重要な要素もある。早期実現するため、引き続き連携しながら協力して進めていきたい」とあいさつ。鏡開き、記念撮影の後、施工者を代表して西松建設(株)関東土木支社の宗澤敦郎支社長が、振動や騒音の対策、狭あいな資材置き場、想定外な地盤の脆弱性、湧水による路盤の泥化などトンネル掘削中にさまざまな課題に直面したことを振り返りながら、「無事に貫通できた」と関係者に謝辞を述べ、「今後も徹底した安全・品質管理を行い、無事故無災害で工事を終えるよう、共同企業体と協力会社一丸となって鋭意努力する」とあいさつした。

 式に出席した東哲也麻生区長は、「区民にとっては生活道路であり、歩行者の安全、車両のスムーズな通行など、地域振興に寄与する。早く完成が見たい」と話した。

28年度末開通予定

 尻手黒川線は、幸区小倉と麻生区黒川を結ぶ幹線道路。1946年8月に都市計画決定され、I期からIV期まで段階的に整備されている。概成区間を含め、これまでに全体の約97%にあたる2万2160mが完成している。現在は麻生区内のIV期事業区間で工事の中核となる山岳トンネル部・開削トンネル部(97・5m)の新設と、現道を拡幅する約680mの工事が続いている。事業区間の道路は片側一車線で幅員12m、0・5mの路肩と、2・5mの歩道が両側に整備される予定だ。

 全ての工事が完了すると、全線2万2840mが開通する。現在、渋滞が慢性化している柿生交差点周辺道路の負荷軽減や災害時の避難・輸送路としての機能強化など、地域交通への大きな波及効果が期待される。

 今後は、トンネル内の壁面や排水、照明などの設備の整備、坑門の設置、道路舗装といった整備が進められていく。全線開通は2028年度末を目指している。

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