区役所通り登栄会商店街振興組合の事務員で、イベントや作画も手がける 淺谷 直美さん 中野島在住
｢今、何ができるか｣ 追求し
○…登栄会で初の事務員として単身携わり、週３日勤めて二十余年。経理や書類作成をこなす一方、「女性部」を仲間数人と結成しイベント企画にも貢献してきた。「学園祭みたいなノリ。準備が楽しくて夢中だった」と微笑む、自称「アナログ人間」。チラシや配布物を手書きで作り、温かみあるタッチで目を惹く挿絵を描き続けてきた。
○…大学を出てすぐ結婚し、中野島へ。実務経験もない中、中野島小のＰＴＡ仲間の紹介で登栄会の事務を始めた。集金や資料配布で加盟店を回り、雑談しながら意見や要望を傾聴。「皆いい人ばかり。古き良き人情の商店街」。新興住宅が増え、「若い家族層に楽しんでもらえる仕掛けを」と数年前にハロウィーンイベントを企画。地元飲食店やバンドを招くなど工夫を重ね、人気行事に成長した。告知チラシや掲示物は手書き中心で、オリジナルの挿絵を随所に添えるのも忘れない。
○…出身は浦和市。小６のとき中学サッカー大会観戦を機に競技に魅せられ、高校から大学時代、週末は教員チームでスコア記録係に没頭した。一男一女の母としてＰＴＡ時代は４年間、毎日のように学校へ足を運んだ。「地域で何かできないか」と多摩警察署に掛け合って自転車教室を開いたり、校内の空き缶回収かごの装飾にドラえもんの大型パネルを一人で作ったりと、持ち前の行動力が垣間見える。
○…10年ほど続く毎朝のウオーキングでは、登戸稲荷社など神社でお参りするのが日課だ。「コロナが広まりませんようにってお願いしてる」。アマビエを題材にしたキャラ「登栄（トエ）ビエ」の制作や、地元店を特集したテイクアウトメニュー作成などアイデアは尽きない。「協力者がいて、理事長が代々任せてくれるから」と感謝を込めた。
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