都内の西荻窪にある絵画教室「えんぴつで名画」に通う有志メンバーが、西生田で8月7日(日)まで「えんぴつ画の展覧会」を開催している。
油絵作家・小熊麻紗子さんの指導の下、HBの鉛筆で世界の名画を模写する同教室。展覧会は麻生区に住む吉田純一郎さん(63)が仲間に声をかけ、2019年4月から毎年開催し4回目になる。会場は読売ランド前駅そばの飲食店「スパイスカレームビリンゴ」の展示スペースだ。
今回は8人の有志が描いた13作品が並ぶ。フィリッポ・リッピの作品『聖母子と二天使』を模写した小島明子さん(54/埼玉県在住)は「聖母の祈りの手を、コロナの終息を願いながら描いた」と振り返る。吉田さんは「同じ作品を模写したとしても、人それぞれ受け止め方が違う。それが作品に個性として表れるのが鉛筆画」と魅力を語った。展示は7月2日に始め、店内に置かれたノートには「鉛筆1本でこんなにも豊かな表現ができるのは驚き」など感想が書き込まれていた。
作品発表の場に
2013年に開店したムビリンゴは、武蔵野美術大学出身の大橋ゆりさん(58)が営む。地域の人たちに作品発表の場を提供しようと、展示スぺースを設置。月替わりでさまざまな団体や個人の作品を展示してきた。
約6年前から鉛筆画を始めたという柳堀有希乃さん(32/千葉県在住)は「自分の作品を見てもらえる機会があるのはありがたい。多くの人たちと協力して展覧会が開けた」と笑顔を見せる。大橋さんは「カレーを食べながら、一緒にアートにも興味を持ってもらえたら。地域でアートを手掛けている人たちが集まる場にもなればうれしい」と話している。
午前11時半から午後4時、午後5時半から10時まで。月、火曜定休。問い合わせは同店【電話】044・299・6858。
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