総合学習として「エネルギー環境教育」に取り組み続け、20年目になる市立枡形中学校(大津裕一校長)。今年度は「食」を切り口に、講演会やワークショップを重ねている。11月18日には12の企業・団体による出前授業が行われ、体験を交えながら知識を深めた。
各分野の企業や団体を招く恒例の出前授業は、全校生徒が30人前後に分かれて受講。今年度は市北部学校給食センターや日本大学生物資源科学部、旭化成ら5者が新たに講座を担当した。
明治大学のボランティアサークルは、野菜の酵素で飛ばすロケットの実験を企画。すりおろした野菜をフィルムケースに入れ、オキシドールと混ぜて飛ばす方法を指導した。受講した佐藤薫さん(2年)は「いつも食べている野菜が少量でもこんな風にエネルギーになることにびっくり」と話していた。
ウエインズグループの横浜トヨペットら3社は、燃料電池車・新型MIRAIからの給電で炊飯。小田原市産の「めだか米」を生徒が実食した。酒井爽太朗さん(2年)は「車の電力だからどうなるかと思ったけど、普通のお米よりおいしい」と感想を話した。
気づき、考え、行動
枡形中では2003年度から、「地球環境を見つめ、自らの生き方を考える環境教育」を主題に、生徒が「気づき・考え・行動する」学習を展開。未経験者から伝達者へ、3年間の積み重ねを意識している。
世界で食糧危機が深刻化する中、今年度のテーマに設定された「食」。環境教育の推進委員として7年目、理科教員の清水亨さんは「日本で当たり前だと思っていることは当たり前じゃない。いろんな活動を知って、人のために、地球のために何ができるか考えてほしい」と思いを語る。
生徒は12月上旬の学習発表会に向け、まとめのパネルを作成。それぞれ学んだことや考えたことを共有する。
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