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公開日:2023.01.27
東菅小岡田さん
383人の署名 市長へ
地球温暖化 対策求めて
市立東菅小学校5年の岡田蓮さん(11)が、学校の電力を再生可能エネルギーへ変えることを要望するため、児童383人の署名を集めた。先月には川崎市役所を訪れ、福田紀彦市長に手渡して思いを伝えた。
要望事項は【1】学校の白熱電球をLED電球に変える【2】東菅小の電力を100%再生可能エネルギーに変える【3】学校に太陽光パネルを取り付ける――の3項目。全校児童585人に呼びかけ、6割以上が賛同した。
自由研究 契機に
岡田さんは、夏休みの自由研究で地球温暖化について調査。気温上昇により、干ばつや山火事、強力な台風などが発生することを知った。マイボトルを持ち歩き、習い事に自動車ではなく電車で行く日をつくるなど、環境に配慮した行動を意識するようになった。
自由研究を進める中、自宅の二酸化炭素排出量の約4割を電気が占めることも分かった。両親と話し合い、9月には再生可能エネルギーに切り替えた。「自分たちだけではなく、もっと多くの人に呼びかけたい」。そんな思いが募った。
「ふきたろう」の名で環境問題の署名活動をした高校生にも相談し、オンラインで何度も話を聞いてもらった。岡田さんは地球温暖化の恐ろしさと署名を呼びかける動画を作り、全校生徒に向けて11月に発表。「ふきたろう」からは、「人間一人の力は小さい。でも、一人ひとりが声をあげることで大きな力になる」と動画でメッセージが寄せられた。
「未来は変えられる」
先月28日、岡田さんから署名を受け取った福田市長は「みんなの力を合わせるため、具体的な行動に移してくれたことをありがたく思う。今回の署名活動は川崎市を動かし、世の中が変わっていくことにつながる」とし、「一人の行動は決して小さくなく、大きなムーブメントになってくる」とコメントした。岡田さんは「市長は要望を好意的に受け入れてくれた。学校が変われば、地域も変わるかもしれない。僕たち子どもと市が同じ思いを持って脱炭素に取り組めたら」と振り返った。
多様な意見学びに
署名しなかった児童の中には、「税金の使い道として他の使い方の方が良いのでは」という声もあったという。同校の藤中大洋校長は「多様な意見が出て、活動を通じて児童一人ひとりが社会のことを考えるきっかけになった」と語った。母親の亜紀さんは「『地球の未来は自分で変えられる』と、本人が本気で思い行動していたことがうれしかった」と話した。
川崎市は、2050年の二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指す脱炭素戦略を20年に策定。22年には地球温暖化対策推進基本計画を改定し、30年度までに温室効果ガス排出量50%削減(13年度比)と目標を明記するなど、取り組みを加速させている。市の担当者は「市民から脱炭素に向けた意見が出るのはうれしい。しっかりと対応を協議したい」と話している。
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