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多摩区・麻生区 文化

公開日:2023.08.18

仏留学生
菅拠点に日本文化学ぶ
SAGA国際交流協会

  • 原島さんの家の前に立つデュペロン・イザリンさん(左)とシャネイ・ルシールさん=8月7日

  • 浴衣でかき氷を食べる2人=提供

 菅を拠点に留学生の支援や日本文化の伝承を続けているNPO法人SAGA国際交流協会(原島小賀子理事長)は、今年もフランスの留学生2人を8月5日から受け入れている。

 留学生は仏パレゾーの技師学校で日本語を学ぶデュペロン・イザリンさん(20)とシャネイ・ルシールさん(20)。2人は菅にある原島理事長(83)の自宅に滞在。日中は講師に日本語を教わり、空いた時間を地域交流や観光などにあて、日本の文化や生活習慣などを学んでいる。

 5日に来日した2人は翌6日、原島さんに着付けを学ぶと、人生で初めての浴衣を着て、八雲神社で4年ぶりに開催された城下親和会の納涼盆踊り大会に参加。かき氷や焼き鳥を食べ、地元の人たちには盆踊りを教わった。所作を覚えると2人は境内に設けられたやぐらに上がり、音楽に合わせて踊りを楽しんだ。デュペロンさんは「浴衣は軽くて良い。でも帯が少しきつい」と苦笑い。シャネイさんは「『踊りが上手』と褒められた」とうれしそうに話した。

 7日の取材で日本の印象を聞くと「まず暑さに驚いた」と2人。地下鉄の到着時刻の正確さ、公園の多さなどにも自国との違いを感じたという。28日に日本を発つまで京都や日光などを観光し国会議事堂も見学予定。菅連合長生会の誕生会に参加したり原島さん宅で日本の家庭料理を作ったりと地域交流も計画する。

 原島さんはこれまで、日本の文化を通じた国際交流に力を注いできた。毎回、着付けや書道、和太鼓、カラオケ、パチンコといったさまざまな体験を提供している。その一方でモットーとしているのは町会や近隣の学校、団体などを巻き込んだ地域ぐるみの国際交流。「海外に行くと現地の人との交流が一番楽しい。だから、日本に来た子たちにも特別扱いをしないで、自然に地元の人とふれあってもらいたい」と思いを語った。

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