中学校給食献立コンクールで保護者部門の最優秀賞を受賞した 柿本 勝栄さん 高津区在住 43歳
街の風景を献立に
○…中学校給食への関心を深めてもらおうと開催されている給食献立コンクールで保護者部門の最優秀賞に輝いた。応募した献立は「小松菜、厚揚げ、しめじの煮浸し」。野菜をたくさん食べて健康になってほしいと、子どもたちへの思いを込めた。受賞の知らせには「まさか」と驚いたという。「昔ながらの家庭料理で、どちらかというと地味な献立なので」と謙遜する。
○…横須賀で生まれ育った。2人姉妹の妹で子どもの頃は外で遊ぶ活発な性格だった。料理は結婚を機に「必要にかられて」。最初はレシピサイトを活用していたが、「おいしい」と言って食べてくれる人がいることが喜びとなり、味はもちろん栄養面にも気を遣うように。見た目もきれいにと盛り付けには彩りを添えるひと工夫を心がけている。
○…「給食には感謝しているんです」。宮崎中学校(宮前区)の一年生になる娘は、幼少の頃、偏食で幼稚園で出されたお弁当を残してばかりいる子どもだった。小学校で給食を食べられるか心配していたが、通い始めると、給食がおいしいと笑顔で帰ってくるように。食べられなかったものも少しずつ食べられるようになり「もう給食さまさま」と笑う。今回の献立には、地元で生産されている冬が旬の小松菜を使うことで、季節を感じ、街の風景を思い浮かべてほしいと、娘や同じ世代の子どもへのメッセージも込めた。
○…趣味は7年前から続けている習字。「自分の時間を持てること。あと、先生に褒めてもらえることがうれしい」。子どもの手が離れるようになってから、飲食店でパートを始め、その経験を生かそうと昨年調理師免許を取得。コンクール受賞を機に、ますます食への興味を深めている。
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3月28日