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多摩区・麻生区 意見広告

公開日:2025.02.28

〜ウェルビーさくら・沼尻緑さんに聞く〜 市政報告
本市の子育て支援の現状と課題【2】
みらい川崎市議団(麻生区) あまがさ裕治

  • 至誠館さくら乳児院(多摩区)の渡部紀子施設長も交えてお話を伺いました

 本市の子育て支援の現状と課題について、2月21日号に続き、2回にわたって報告します。

 第2回は、私も議会提案をした、昨年10月に始まった「川崎市妊産婦等生活援助事業」について、相談窓口として設置された「ウェルビーさくら」で支援コーディネーターを務める沼尻緑さん(助産師・公認心理師)にお話を伺いました。

雨笠 川崎市妊産婦等生活援助事業について、説明していただけますか。

沼尻さん 妊娠・出産・育児に困りごとがある妊産婦の方を支援するため、川崎市が神奈川県内では初めてスタートさせた事業です。ウェルビーさくら(【電話】044・874・0735/【メール】874soudan@wellbe.kouseikan-f.org)が、川崎市より委託を受けて、相談支援を行っています。

雨笠 現状はどのような状況なのでしょうか。

沼尻さん 妊娠期から利用されている場合と出産後に利用されている方がいます。川崎市内各区の地域みまもり支援センターとともに、サポート体制の一つとして関わらせていただいています。

雨笠 実際にウェルビーを利用された方の反応はいかがですか。

沼尻さん 利用している方が、どんなに小さなことでも気軽に相談できる場所がある、という安心感を持っていると実感しています。「私は助産師です」と言うと妊産婦の方の頬が緩むんですよ。

雨笠 スタッフは何人いらっしゃるのですか。

沼尻さん 私のほかに看護師と保育士がおり、3人で対応しているのですが、マンパワーの不足は課題の一つです。

雨笠 その他に、どのような課題がありますか。

沼尻さん 事業の認知度向上は課題ですね。広報が重要だと思います。気軽に相談ができる窓口があることを、もっと妊産婦さんたちに知ってもらい、安心してお産をしてもらいたいと思っています。赤ちゃんを無事に産むというのは、当たり前のことではありません。出産に向けて、妊娠中からいろいろな準備が必要です。例えば、身体の準備、心の準備、物品の準備などがあります。そのように、妊娠期に準備をしながら健康に過ごし、安全で満足感のある出産を迎えてほしいと思います。出産はゴールではなくスタートなので、そのお手伝いができたらと思っています。このような事業が、市域でも市外でも増えていくことを望みます。

雨笠 X(旧ツイッター)やインスタグラムといったSNSを活用した発信に注力されているんですね。

沼尻さん 若い妊産婦さんにも届くようできるだけ多くの発信をしています。実は、神奈川県外の方からの相談もあって、その方とはメールでやり取りを続けています。相談窓口を開設したというのは事業の一つではありますが、川崎市だけではなく、誰でも相談ができる場所があるということを知ってほしくて、SNSでの広報も頑張っています。

雨笠 他の地域と連携が取れれば良いですね。

沼尻さん 相談窓口に一つでも多くの相談があることで、相談して良かったと思える方がいたらうれしいです。困りごとのある妊産婦さんを支えるためには、地域全体の協力が欠かせません。関係機関と連携して、重なり合う支援をしていきたいです。

川崎市議会議員 雨笠裕治

麻生区高石3-27-4

TEL:044-955-2417

http://www.e-amagasa.net/

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