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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2025.08.15

多摩消防団の第8代団長を今春から務めている
井田 久さん
多摩区栗谷在住 62歳

感謝を忘れず、楽しい団に

 ○…生田・稲田の2分団9班167人で構成される多摩消防団を指揮する。市内で最も高い充足率を誇るが、定員の175人を目指し、目下の課題は人材確保。「団員には地域になじんで楽しく取り組んでほしい。活動しやすい環境づくりが自分の役目」と、消防機器の操作技術を競う区の操法大会を毎年から隔年実施に。競技のための訓練時間を減らすことで団員の負担を軽減し、代わりに区内で6月に初開催した総合訓練には多くの地域住民が見学に訪れ、団のPRにもつながった。

 ○…30歳の時に入団。多摩区の病院や宮前区の倉庫の大火災に出動し、弾けた危険物が飛び交う中で消火にあたったことが記憶に残る。初出動では訓練ではなく「本物の炎」と対峙し、「何とか消さなければ」という思いにかられた。「団員としての使命を感じる第一歩だった」と振り返る。

 ○…多摩区栗谷出身。工業系の高校、大学を卒業し、地元で父が興した「(有)井田博建築」に入職。現在2代目として多摩区内を中心に一般住宅の新築・リフォームを請け負っている。栗谷町会では成年部に所属し、祭りの設営や防災訓練の準備などに奔走する。生田小、中学校時代は野球少年だったが今はゴルフが余暇の楽しみ。ラウンドするだけでなく、地方に赴きご当地グルメを味わうのが醍醐味の一つだ。

 ○…若者からベテランまで顔ぶれは多種多様。「一定の規律は必要」との考えを示すが、それ以上に団の結束を支えるのは「全員が自分たちのまちは自分たちで守るという思いで活動している」こと。「一人一人がそれを理解しているから成り立っている」ときっぱり。加えて「大変な活動を楽しむには周囲の理解と協力が不可欠。団員のご家族に感謝している」と言葉に力を込めた。

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