多摩区・麻生区 意見広告
公開日:2025.09.19
連載123
給食調理員さんの労働環境改善について
みらい川崎市議会議員団 こば りか子
厚生労働省は、令和7年6月から職場での熱中症対策について罰則付きの義務化としています。そこで7月に、ある小学校の給食調理室を視察したところ、高温多湿の中、衛生上の理由から窓も開けられない過酷な労働環境であることを確認し、改めて給食調理室の環境改善は喫緊の課題であることを実感しました。
昨年、私たちが要請し実施された「給食室における室温状況調査」によると、室内の平均気温が40度を超える調理室が複数あることがわかりました。最も高い学校では、揚げ物や茹で野菜等の調理中に50度に達する学校もあり、これを基に給食調理員の暑さ対策について改善を求めたところ、緊急対応として今年7月上旬までにエアコン未設置の直営調理校には全調理員にネッククーラーを配布し、委託調理校には保冷剤入りの氷結ベルトを約800個配布したとのことです。ネッククーラーの学校では概ね好評でしたが、保冷剤入りベルトの学校では、「すぐに溶けて衣服が濡れて不快」「予備の保冷剤を冷やす冷蔵庫がないため一時的でしかない」などの意見も寄せられていることから、今定例会では調理員用の冷蔵庫の整備を求めたところ「各校の状況に応じて対応する」との答弁でしたので、引き続き注視します。
食品庫のエアコン整備は一石二鳥の効果あり‼
本市で給食室が設置されているのは小中学校・特別支援校合わせて127校あり、そのうち調理室内にエアコンが整備されているのは27校のみとなっています。調理室には、米や油、乾物、調味料など食材を保管する概ね6畳ほどの食品庫が併設されています。この食品庫にエアコンが整備されている学校は22校ありますが、いずれも、すでに調理室にエアコンが整備されている学校のみとなっています。調理員の方からは、高温多湿の環境でこれら食材を保管することによる劣化の懸念と共に、「せめて食品庫にエアコンが整備されていれば、休憩室と異なり調理服を着脱することなくクールダウンすることができる」との意見もあり質したところ、「昨今の気温上昇の中で給食を安全に提供していくために、調味料等の適切な保管は重要と認識している」とし、私たちの指摘を受け食品庫へのエアコン整備の検討を進めるとのことです。
給食は、多くの子どもたちにとって楽しみであり、場合によっては貴重な栄養源でもあることから、「担い手不足で供給できなくなる」ことは絶対に避けなければなりません。過酷な労働環境でも子どもたちのため今日も頑張って給食調理に励んでいただいている調理員さんが少しでも快適に従事できるよう、引き続き改善を求めてまいります。
みらい川崎市議会議員団 木庭理香子
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TEL:044-299-7360
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