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多摩区・麻生区 文化

公開日:2025.10.17

日本画家・大矢紀さん
日本美術院百年史を寄贈

  • 書籍を紹介する大矢さん=市提供

 麻生区上麻生在住で川崎市市民文化大使の日本画家・大矢紀さん(89)が10月1日、公益財団法人日本美術院が刊行した『日本美術院百年史』全15巻19冊を、市立中原図書館に寄贈した。これを受けて同日、福田紀彦市長から大矢さんへ感謝状が贈られた。

 百年史は、1898年に結成された同院の100周年を記念して編さんされた公式記録集。所属作家の代表作や展覧会の記録、論文など多岐にわたる記事が収録されており、近代美術の流れがわかる内容になっている。同院の同人(運営する構成員)を務める大矢さんは、美術史の貴重な資料として、市に寄贈した。「近代の日本画の中枢、(日本美術院の創設者である)岡倉天心の流れを汲む横山大観や平山郁夫といった画家たちのことが全て書かれている本。ぜひ市民の皆さまに見てもらい、川崎の文化醸成に役立ててほしい」と大矢さんは思いを語った。

 寄贈品は中原図書館で市民の閲覧用として活用されるという。

 大矢さんは紺綬褒章を7回受章するなど数多くの受賞歴を持つ。長年暮らす川崎市に多数の作品を贈り、千代ヶ丘小敷地内にある椿を描いた屏風も寄贈している。

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