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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2025.11.21

「サントリー ザ・バーテンダーアワード2025」の頂点に輝いた
若林 将太さん
高津区在勤 32歳

一息つける場所目指して

 ○…「バーはお酒を楽しんでいただくのはもちろん、笑ったり、静かに一息つける場所。その空気を作り出すのが、自分の役目だと思っています」と、強い信念を持つ。10月に、全国から腕利きのバーテンダー約500人がエントリーした、「サントリー ザ・バーテンダーアワード2025」の最終審査に参加。客と空間との調和を大切にする姿勢や、12年のキャリアをもとに生み出したカクテル「鳳鳴(ほうめい)」が評価され、大会の頂点へと駆け上がった。

 ○…バーテンダーを志したきっかけは、酒場を舞台にした映画や漫画を見て、「自分も同じ仕事をしてみたい」と思ったこと。20歳でその夢を叶えるが、「始めて3日で辞めたくなるほど大変でした」と振り返る。仕事を続ける中で、もてなした客から、感謝の言葉を贈られるうちに、意識が磨かれていった。その後、ホテルニューオータニ東京での勤務時には今も師匠と仰ぐ人との出会いがあり、「仕事をする上で大切なこと、そのすべてを教えてもらった」と、感謝を述べる。

 ○…八王子在住。ゲームや映画が好きで、作品の登場人物やセリフから発想を得てカクテル作りに活かすことも。家族は妻と3歳になる娘。仕事柄、夜の時間が主となるため、昼間は子育てにも積極的にかかわっている。「娘も私の仕事を理解してくれているのか、シェイカーのおもちゃで遊んでいますよ」と笑みを浮かべる。

 ○…今年の9月からは、高津区末長のバーで店長を務める。人々が抱く「バーはお酒が飲める人だけの場所」という誤解を解きたいと願っており、「ノンアルコールカクテルなど、要望に合わせた一杯を提供します。地域の人たちに、楽しいひと時を届けたい」と語った。

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