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公開日:2026.02.20
麻生区内3機関
道路陥没 想定し初訓練
連携を強化 新はしご車も
埼玉県八潮市で昨年1月に発生した道路陥没事故を受け、麻生消防署と麻生警察署、麻生区役所は2月5日、3機関での合同訓練を麻生区の金程調整池で実施した。道路陥没事故を想定して多機関が連携する訓練は市内で初めて。麻生消防署で今年度新たに導入した「屈折式はしご車」も出動し、本番さながらに緊張感のある要救助者の救出活動が展開された。
訓練は、走行中の乗用車が道路陥没箇所に転落し、車内に要救助者が残された状況を想定。救助を通じて災害対応力と関係機関の連携を強化することを目的に行われ、総勢約40人が参加した。
午前10時過ぎ。事故発生を受け、通行人から警察と消防へ通報があったとして両署員が災害現場へ出場。多摩消防署の特別救助隊にも応援を要請した。先着した消防隊が状況の把握、二次災害発生防止のための警戒区域設定などを行い、警察は道路封鎖と交通整理、救助隊は転落車両への呼びかけや陥没箇所への進入方法の検討、麻生区危機管理担当は消防と共に現地調整所を設置し、情報収集と共有を図った。有毒ガス発生の有無なども消防により確認された。
救助時間など把握
今回の訓練では、消防署が昨年3月に導入した「屈折式はしご車」が活用された。同車は伸縮式のアームを途中で屈折させられることから、電線や樹木などの障害物を避けて人命救助活動ができる。現場では同車を使って救助隊員が陥没箇所へ進入。転落した乗用車内から要救助者(人形)を救出して搬送した。この救助活動により、はしご車を設定してから人命救助が終わるまでの時間の把握、救助方法の再確認、多摩救助隊との連携強化などが図られた。
閉会式で警察署の岩本克行署長は、「交通規制や情報収集、事件性を考慮した証拠の収集など、現場ではうまくいかないこともあるが、こうした訓練を重ねることで練度が上がる」と述べた。消防署の金子正和署長は「自然災害も激甚化しているが、開発や老朽化などで構造が変われば、これまでに経験のない都市災害が発生することも常に頭に入れておかなければ。こうした実践的な訓練を積み重ね、活動に自信を持っていただきたい」と講評した。訓練を担当した消防署員は「今回のような事案に直面した際は、関係機関による現場での情報分析、情報提供により、我々消防機関としても最善の救助方法を導き出す。そうしたことを認識していただいたという意味も含め、連携の強化を図ることができた」と話した。
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