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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2026.02.19

今年で最後となる「つるし雛飾りとお細工物展」を開催する
大谷 美邦子さん
金沢区洲崎町在住 81歳

  • 大谷 美邦子さん (写真1)

糸と針で紡いだ16年

 ○…3月3日のひな祭りにあわせ、手作りのつるし雛飾りを龍華寺の地蔵堂で展示してきた。今年3月2日から4日の展示を最後に16年の歴史に幕を閉じる。「お寺の熱海桜や梅が咲く頃、皆さんがお庭を見たり、つるし雛を見て、のんびりと早春の一日を楽しんでくださる。その姿を見るのが幸せでした」

 ○…横浜市南区で育ち金沢区柳町に転居。町屋町で薬局を営む姉の手伝いなどをしてきた。創作の原点は45年ほど前。子どもが少し大きくなってから出合ったったのがパッチワークだった。今でも週に一回、「ミセスコットン」と名付けられた8人の仲間と集まる。つるし雛の展示の設営も仲間たちが快く引き受け支えてきてくれた。「嫌なことがあってもそこに行けばみんながいる。とてもいい雰囲気なんですよ」と微笑む。

 ○…18年ほど前、つるし雛の発祥地、伊豆稲取で見た雛のつるし飾り祭りが「すごくきれいだった」と振り返る。翌年、つるし雛飾りコンテストに応募したところ大賞を受賞。江戸時代後期、自分が着ていた服の古い布の切れ端で様々な飾りものをつくり、子どもの成長や健康を願う温かい心が込もった風習に惹かれたという。

 ○…開始当初は数点だった作品が今では数え切れないほどに。16年続けてこられたのは「自分自身も楽しかったから」。「できたら続けたいけれど体がもたない。私も整理していかないといけない年なので今年で区切りをつけようと思った」と穏やかに語る。弟子を取らず、黙々と紡いできた作品の一部は4月の同寺のぼたん祭りで手放そうと決意。「たくさんの方々に協力していただいて感謝の気持ちでいっぱい」。ひと針ひと針思いを込めた作品とともに今年も会場に佇む。

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