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公開日:2026.07.31
多摩川梨 例年より甘く 昨年には「地域団体商標」に
多摩区と麻生区をはじめとする川崎市の名産「多摩川梨」の収穫が各地の農園で始まった。昨今多発するゲリラ豪雨による落下などの懸念もあったが、今年は生育時期に高気温が続いたため、例年よりも甘い梨が育っているという。
多摩川梨は川崎市や隣接する東京都稲城市などの多摩川流域で育てられる梨の総称。「幸水」や「豊水」、「あきづき」などさまざまな品種があり、「かわさき農産物ブランド品」にも指定されている。さらなるブランド価値の向上や保護を目指し、JAセレサ川崎が中心となり特許庁に地域団体商標登録を申請。昨年の7月に登録された。
川崎市内での梨栽培の歴史は古く、大正期には菅・稲田地区が全国でも有数の梨の一大産地となった。戦後になり、現在の麻生区地域でも梨の栽培が始められた。
減農薬で安心
JAセレサ川崎によると、7月24日時点で多摩区では92人、麻生区では9人の生産者が梨を栽培している。近隣に消費者が多いため、採れた梨の大半が梨園での直売と全国向けの発送で販売されており、スーパーなどの小売店に並ぶことは少ないという。
後継者不足や気候変動の影響で生産量は減少傾向にあるが、害虫を捕食する益虫を使った減農薬化などで、品質の向上に取り組んでいる。
麻生区早野の「金子梨園」では、7月24日に初収穫を迎えた。梅雨時の長雨やゲリラ豪雨に加え、近年の資材費の上昇に苦労したが、生育時期に高気温が続いたため、例年よりも甘い梨が採れているという。
同園を営む金子昇さん(89)は「収穫を迎えられて安心している。甘い梨ができたので、地元の方にぜひ食べてもらいたい」と話している。
収穫のピークは9月中旬まで。梨園での直売や発送に加え、市内の大型農作物直売所「セレサモス」でも購入可能。8月7日(金)には、麻生区黒川のセレサモス麻生店で生産者による即売会が開かれる。午前9時30分からで、なくなり次第終了。
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