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多摩区・麻生区 社会

公開日:2026.09.18

シニア世代、AIどう使う? 麻生区ではサークルも

  • AIで孫(4歳)の成人時の画像を生成した植木さん

    AIで孫(4歳)の成人時の画像を生成した植木さん

 かつてはSFの中の話だった「AI(人工知能)」も、今では当たり前となった。総務省が2025年に発表した「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」によると日本の生成AI利用経験率は23年は9・1%だったが、翌24年には26・7%に増加。現在ではさらに多くの人が利用していることが推察される。

 24年時点での年齢別利用率を見ると20代は44・7%。30代、40代は20%代で、60代では15・5%だった。70代以上のデータはない。しかし、麻生区では70代以上の世代にもAIを活用しようという動きがある。

 植木昌昭さんは区民サークル「シニアAI倶楽部」の発起人。24年から隔月で専門家を招いた生成AI講座を開催。メンバーは70代が中心という。

 AIの活用方法は人により様々。自分史の編さんに利用したり、白黒写真をカラーにしたりと、アイデアを具現化するために役立てる。植木さんも孫(4歳)の写真を元に20歳になった時の画像を生成した。「現在81歳で、孫の成人には立ち会えないかも知れないが、成長した姿を見たい」との思いからだ。「難しさはなく、遊んでいる感覚。音声でも操作でき、会話しているようで楽しい」と話す。

 活動開始時は10人ほどだった部員は2年で2・5倍に増加。来年には新たに3期生を募集する予定だ。「人生100年と言うが、老後をどのように暮らそうか迷っている人も多いと思う。AIの活用はハッピーに過ごすための一環なのです」と活動の意義を説明した。

悩みは相談しない

 AIにはリスクも伴う。個人情報の流出などが代表的に挙げられるが、同サークルを指導する平本一雄さん(東京都市大学名誉教授)が注意喚起するのが「悩みを相談しない」ことだ。

 AIはデータに基づいて回答を出力しており、感情は持ち合わせない。そのため、人間の活動にそぐわない回答をすることもあり、精神的な悩みを相談することは必ずしも適切とは言えない。平本さんは「最後は人間の判断が大事」とする。

 もちろん、平本さんも「適切に使えば、AIはシニアの楽しみを増やす道具」との考えだ。その上で「高齢者がAIばかりと話していてはダメ。AIを利用した作品を持ち寄ることで人の交流も増える。だからこそ、AIが使えるシニア人口を増やしたい」と語った。

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