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区内企業がシステム開発 来客予測で廃棄ロス防げ

経済

掲載号:2020年5月1日号

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川崎ものづくりブランドの盾を手にする中川社長
川崎ものづくりブランドの盾を手にする中川社長

 今日の売れ筋商品は、開店前に何個作ればいいだろう――。パンやケーキ、和菓子屋などの製造小売り業では、開店前に客足を予測。廃棄商品を少なくするため、今日も店長の勘に頼る。そんな日々に別れを告げるべく開発されたのが、AIやビッグデータを活用して、来客数や売上を予測するウェブのアプリシステム「AI-Hawk(エーアイホーク)」だ。昨年11月、川崎ものづくりブランドにも認定されたシステムで、区内木月に事務所を構える(株)ROXが開発した。

 「発注やバイトシフトの組み方など、店長の頭の中を店員が可視化できるため、働きやすさにも一役買っているようだ」と話すのは同社の中川達生社長。「AI-Hawk」は、過去の来店客数や天候データをもとに45日先までの来客数や販売数を予測するシステム。仕入れや仕込み数の見通しが立つため、作った食品の廃棄削減や売り切れ防止に役立つ。予測精度は業態、天候により誤差が出るものの、パン屋チェーン店20店舗で1カ月間かけて検証したところ、93%の精度をたたき出したという。「お店によっては”アイちゃん”なんて愛称で呼んでもらって、嬉しい」と中川社長。

 中川社長は、大手企業の会社員だったが、仕事に追われ命をたった友人の死を機に一念発起。34歳で独立し、大学院でデータ分析の技術を磨き、製造小売業の仕事を請け負うように。その中で顧客の持つ「廃棄ロスの問題」を目の当たりにする。1日の売上や製造の見通しを立てるのに、個人の勘と経験に頼りすぎていることに気付いた。「見通しを立てられる人に業務が集中していた。誰でもできるようになれば、働き方改革にもつながると考えた。顧客ニーズに100%応えようと主観ゼロで作ったシステム。仕事で忙しい人の役に立ってほしい」と中川社長。

調理現場で活用される「AI―Hawk」
調理現場で活用される「AI―Hawk」

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