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中原区 社会

公開日:2021.05.21

「ジェンダー問題を身近に」
市民団体が発足

  • 取材に応じた米山さん

 ジェンダーについて広い視点で考える市民団体「ジェンクロス・カワサキ」がこのほど発足した。中原区在住の米山柚香子さん(30)が中心メンバーの一人。「問題を知ることが自分事として考えるきっかけにもなる。身近に感じてもらえる場になれば」と話す。



 団体名には「ジェンダー」「ジェネレーション」が「クロス」するという意味を込めた。老若男女がジェンダーについて理解を深める場作りを目指す。子どもの性教育や性的少数者など多角的な視点で情報発信も進める。



 3月と4月には音声SNS・クラブハウスを活用してオンラインイベントを開催した。初回には22人が参加。地元女性議員をゲストに、川崎市のジェンダー平等に向けた取り組みなどを聞いた。



 今後はゲストをリレー方式でつなぎ、月1、2回の開催を目指す。親子や祖父母で考えることができるリーフレットや動画などの制作も検討中。



友人の結婚を機に



 米山さんがジェンダー問題に興味を持ったきっかけは大学時代の仲間の結婚。「研究者の道に進む人が多く、改姓すると論文などで困り事が出てくる。私自身は夫と相談して改姓を決めたが、選択肢として別姓があっていいと感じた」と話す。昨年末、大学時代の先輩に、幸区在住で選択的夫婦別姓の法制化に向け活動準備をしていた岡田恵利子さん(39)を紹介され、参加。岡田さんらとともに法制化を求めながら、ジェンクロス・カワサキでより幅広い理解や市民参加を促していく。



 イベントや活動情報は随時フェイスブック(https://m.facebook.com/genxross/)で告知する。

 

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