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中原地名探偵団【3】 東京から見た「向」かいの「河原」 下沼部(向河原) 編 諸説あり!

掲載号:2021年6月4日号

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 中原区の東部に位置し、多摩川に面した地域・下沼部。ここに残る「向河原」という地名は江戸時代から続くが、現在はJRの駅名ぐらいでしか使われていない。

 かつて東京の一部だった同所。「荏原郡下沼部村」と呼ばれていた「本村」(現・大田区田園調布南)に続く河原だったが、洪水により多摩川の流路が大きく変更。西側に突き出ていたこの地域は飛び地となった。一説によると、この洪水以降、本村から多摩川を挟んだ「向かいの河原」となったことにちなみ「向河原」と名付けられたという。当時の資料からは「下沼部之内向河原」「飛地玉川向」などと呼ばれていたと分かる。

 1912年に府県境界が変更になり、東京から神奈川に編入し「神奈川県橘樹郡御幸村大字向河原」に。24年の川崎市制施行時に旧本村の名前を取り「川崎市下沼部」と名付けられた。27年に開設された駅の名を「向河原」と付けたことからも分かるように、地域住民は下沼部よりも向河原という呼称に慣れ親しんでおり、通称地名として用いられてきた。

 ちなみに「下沼部」はかつて「沼目」と表記され、多摩川沿いの「沼地が多い場所」が由来だと考えられている。

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参考文献:日本地名研究所『川崎の町名』、日本地名研究所『川崎地名辞典』上、なかはら地元学実行委員会『わたしたちの中原』

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