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中原区 人物風土記

公開日:2021.06.11

ご当地アイドル「川崎純情小町☆」のメンバーで中原区を担当する
鶴田 ちなみさん
幸区出身

懐開き、「地域」を照らす

 ○…今月から中原区・幸区・川崎区を兼任し担当を務める。3人体制が始動し、メンバー歴半年ながらグループでは最も先輩に。「プレッシャーはあるが大好きなアイドル業を一心に楽しむだけ。みんな新人だからこそ何でも挑戦できる」と意欲を見せる。担当区としての中原区で初ステージの予定はまだなく、「早く地域の皆さんにお会いしたい」と切望。ご当地アイドルならではの「地元トーク」でファンとの距離を縮めるため、SNSの活用や街歩きで理解を深める。

 ○…中学生の頃、自己肯定感が低く人付き合いも苦手で不登校に。「自分の顔が大嫌いで常にマスクで隠していた。外せと言われて泣いたこともある」。友人の勧めでメイクを始め、コンプレックスを克服。辛い経験をさらけ出すことが誰かの励みにつながればと、より多くの人と関われるアイドルを志した。「私の人生が誰かの人生の糧になっているなら、それこそが私が人前に立つ意義だと思う」

 ○…川崎フロンターレのファンで、初めて観戦したのは「お母さんのお腹の中にいるとき」。コロナ以前は家族と大声を出して応援し、ストレスを解消していた。今は武蔵小杉駅周辺でのランチでほっと息抜き。「来るたびに新しいお店ができていてワクワクする。流行好きなので開拓していきたい」と目を輝かす。

 ○…歌やダンスの経験が浅く劣等感に苛まれる日もあるが、大好きな川崎でアイドルを続けるため「絶対に逃げたくない」。今秋に結成10周年を記念し、歴代メンバーが集結するイベントを予定。「今の魅力を伝える絶好の機会。歴史を継ぎつつ、新しい魅せ方もできるグループになっていたい」。輝かしいステージの傍ら、陰の惜しみない努力で磨きをかける。

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