県野球協会の会長として、区内から野球の普及に努める 潮田 智信さん 木月在住 68歳
真心込めて、ひた走る
○…社会人野球の大会運営のため、全国を奔走する。コロナ禍で昨年は無観客が続いたが、今年は観客を入れ秋の全国では応援団の導入も検討。熱気を取り戻しつつある状況に安堵するも「中止や出場辞退で悲しむ選手は見たくない」と、運営側として常に緊張感を抱く。課題はアマチュア人口の減少で、約60年前は全国200を超えた社会人チームも現在は半減。今夏、侍ジャパンの金メダルで野心を強め、「最高の競技だと再認識。プロ以外の層からも野球を盛り上げていきたい」と思いを込める。
○…小1で野球を始め、法政二高では1年生でレギュラーを獲得。社会人野球の三菱自動車川崎からプロを目指すも、21歳で試合中に鎖骨を折る大けが。半年後にグラウンドに復帰したが、肩は弱り握力は低下し、プロを断念。現在は指導者として母校をサポートする。「部員がうれしそうに成長を実感する姿に胸が熱くなる。みんなに夢を託した思いだね」
○…川崎市議会議員として6期24年、議長も務めた。元住吉駅の線路の両側のエスカレーター設置や、等々力球場の改築工事に尽力した。「川崎をより住みやすいまちに」、その一心でこまめに地域を歩き、市民の声に直接耳を傾けた。今では会食する機会も減り、「引退して10キロ痩せたよ」と爽やかに笑う。
○…同居する5歳と2歳の孫娘に「可愛くてたまらない」と頬を緩める。コロナ後の旅行を待ち望み、「グアムごっこ」と称して入国審査の予行演習をすることも。2人を野球の大会に連れていき、一緒に観戦することもあり、「興味を抱いたら、挑戦させてみたい。今の勢いに乗って、女子野球を盛り上げる存在になってくれたら」。期待を込め、優しい眼差しで見守る。
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4月26日
4月19日