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中原区 トップニュース文化

公開日:2022.06.03

幸友さつき会
盆栽文化に興じ50年
大戸神社で記念式典

  • ▲50周年の展示会で金賞に輝いた小島徹さん(左)と田中滋会長

  • ▶︎金賞のサツキ盆栽

 サツキ盆栽の愛好家が集う「幸友さつき会」(田中滋会長=人物風土記で紹介)が発足50年を迎えた。5月22日、大戸神社(下小田中)で記念式典と展示会が開かれ、関係者ら約40人が集い、節目を祝った。



 小さな鉢の上でもたくさんの花を咲かせるサツキの盆栽。品種も豊富で成長が早いため盆栽として仕立てやすく、花の盆栽の代表格と言われている。



 同会は、1972年、初代会長を務めた猪股豊次郎さんの発案で発足。昭和40年代に日本中でサツキ盆栽がブームとなり、愛好家の数が増えた流れを受け、勉強や交流の場を設けようと呼びかけられた。



 発足以来、続けているのが、大戸神社で開く展示会。毎年配られる苗を一年間育て、枝の伸び具合や花の咲き方などを競う競技花や、長年育てている盆栽などを持ち寄り、一般公開している。今では、地域に根づいた行事として多くの来場者が集い親しまれるようになった。



 50回目を迎えた今回の展示会では、約40作品が出品され、下小田中在住の小島徹さんが金賞を受賞した。



区唯一のサツキ会



 田中会長によると、全盛期は中原区内で5団体ほど、市内では30〜40の愛好会が存在していたという。ブームが過ぎ去ると団体の数も減少し、今では区内で残るのは同会のみ。下小田中町会を中心に23人が所属する。



 式典であいさつに立った田中会長は「会員の方々が熱心なおかげで、50周年を迎えることができた。今では、川崎市内でもサツキの愛好会はほとんど残っていないが、魅力を伝え若い人にも加わっていただきたい。全国大会に出品できるような盆栽ができるとうれしい」と語った。

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