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中原区 スポーツ

公開日:2022.07.08

公立の名将、最後の夏
「勝つことの素晴らしさ」伝え

  • ノックをする白石監督

住吉高校野球部 白石修二監督



 「前に出て捕れよ」「1回でボールを握れ」。ノックバットを持ち野太い声で選手を鼓舞する--。



 県立住吉高校の白石修二監督(62)が9日から始まる高校野球神奈川県大会を最後に勇退する。「指導者として40年。そろそろ終わろうと思う。今は感謝の気持ちでいっぱい」



 新任教師として赴任した川崎南高校で監督となり、川崎高校、川崎工業高校(現川崎工科高校)、住吉高校と川崎市内の県立4校で指揮をとった。川崎工業時代は県大会ベスト8に導き、川崎工科となってからもプロ野球阪神タイガースで活躍する青柳晃洋選手を育てたことでも知られている。実力差が開きやすい公立高校で、選手の能力や性格を見極め、ポジション変更などチーム力を高める手腕を発揮してきた。



 40年間、変わらない思いがある。「勝利の素晴らしさを伝えたい」。自身が高校時代、夏の県大会で第1シードの日大藤沢に勝利した。先輩や仲間と喜び会う中で、勝利の素晴らしさを実感したという。「同じ喜びを味わってほしい」。そんな思いで指導してきた。



 「大好きな野球に携わり、子どもの日々の成長を見続けられたことは、教師冥利に尽きる」。名将が最後の夏に挑む。

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