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中原区 政治

公開日:2023.05.19

”私服”のひととき
市議選・中原区 当選者の横顔【3】

 本紙では4月9日に行われた統一地方選挙で中原区から当選した議員のプライベートや素顔、今後取り組むべき課題などを紹介。今回は、三浦恵美さん、井土清貴さんです。

三浦恵美さん(日本維新の会)

 「子どもが年長の頃にサッカーをやっていて、それから撮り始めたんですよね」。一眼レフカメラに大型の望遠レンズ。応援に駆け付け、活躍する姿を収めるのがいつしか趣味になっていた。運動会や中学校での卓球部の大会も撮影していたが、コロナ禍で一時は大会が中止となり、再開後も観戦はできないまま。16歳となり、高校で柔道に勤しむ息子の雄姿を「また撮れる日が来たら」と待ち望む。

 以前は世界四大会計事務所の税理士として勤めながら子育てに励み、小学校の長期休暇には朝4時半起きで学童の弁当を作っていたことも。「料理は好きなんです」とにっこり。ポケモン好きな息子のために作ったカラフルなキャラ弁は、同級生も見に来るほど。薄切りの豚肉にチーズを重ねて揚げるチーズミルフィーユカツなど、今も毎朝弁当づくりに励む。「うまい!って食べてくれるのがうれしい」

 政治家を志したのはそんな息子の一言がきっかけ。「これからの時代はお母さんみたいな、働いている女性が川崎の市議になったほうがいい」。次第に思いが高まり、夫の理解も得て議員の道へ。「税のプロとして市の税金の使途を確認し、財源を増やしていきたい」。働きながら子育てする中での経験をより良く変えていくために、新たなスタートを切る。

井土清貴さん(無所属)

 5人兄弟の3番目、兄にならい幼少期から始めた水泳。小・中学校で成長を遂げ、高校では親元を離れて水泳の強豪校で寮生活を送った。この経験が人生の転換期に。「水泳も生活も自分で考えて行動するようになり、周囲への感謝の気持ちも芽生えましたね」。高3の冬、苦手だったバタフライに挑戦し、全国大会の決勝に残るまでに飛躍し自信をつけた。大学を経て富士通に入社。働きながら五輪出場を目指し、日本代表選考会となる日本選手権、短水路選手権、競泳W杯東京大会では、いずれも8位以内で入賞。しかし、瀬戸大也、萩野公介らライバル選手の壁は高く、五輪にはあと一歩届かなかった。それでも「ここまで育ててくれた皆さんのおかげで今がある」。

 現在は、川崎水泳協会副会長として障害の有無を問わず参加できるインクルーシブ水泳や生涯スポーツとしての普及に努める。「川崎市といえば成田真由美選手。全国には90歳を過ぎても100mを泳ぐ人もいますし」

 休日の楽しみは、川崎フロンターレなどのスポーツ観戦とラーメン巡り。「中原区はラーメンの激戦区ですからね」。2人の子を持つ父として政策に掲げる一つが「子育て」。「子どもを産みたいと思える社会の構築が全世代の社会保障の充実にもつながる」。市議として一歩を踏み出す。

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