中原区 人物風土記
公開日：2023.08.11
日光通商店街振興組合の理事長に、7月に就任した
佐伯 剛さん
新城在住 49歳
自由な発想で新たな風を
○…地域住民から「サンモール」の愛称で親しまれている日光通商店街。４年間務めた前理事長から直接指名され、大役を引き受けた。同商店街に１つ目の飲食店をオープンさせたのがちょうど10年前。現在は２店舗を構えるまでになった。「これまで商店街にはお世話になったから恩返しをしたい気持ちがある。コロナも明けたことだし、以前のような活気を取り戻したい」
○…小学生のときから働きに出ている母親に代わり、毎日台所に立った。食材を切って準備をしたり、レシピを片手に調理する過程が好きだった。肉料理から魚料理まで何でも作り、「食べることも好きだけど、おいしいと言って食べてくれる人がいることがうれしかった」と笑う。迷うことなく調理科のある高校へ進学し、卒業した18歳から30年間、飲食業界一本で歩んできた。
○…たまの休日に、パートナーと一緒に楽しむのがサイクリング。４年前、運動不足が原因でヘルニアを発症したことがきっかけで自転車に乗り始めた。「高校生のとき自転車部だったこともあって、再び風を切って走る楽しさに目覚めた」。現在はロードレーサやマウンテンバイクなど数台を所有し、キャンプ道具を積んで秩父まで往復６時間の距離を走ることも。「行先だけ決めて、あとは自由気ままに行動する」。計画や時間に縛られないことが自分の性に合っている。
○…「会費だけで運営するのではなく、商店街が独自に収入を得て会員に還元できるような仕組みをつくりたい」。８月26日・27日にはサンフェス、10月にはハロウィーン祭を開催する。「地域を巻き込みながら、商店街に何ができるだろうか」。理事長として舵を取り、自由な発想で商店街の未来像を描く。
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