中原区 意見広告
公開日:2025.08.29
市政報告
全施設の整備内容を見直し等々力緑地再編整備(下)
川崎市議会議員 松原しげふみ
等々力緑地再編整備について「すでに頓挫している」「『市民協働』は生かされているか」との表題で、6月号、7月号の2回にわたり、本紙タウンニュースに私見として報告させていただきました。その内容は概算工事費が当初の633億円から599億円増加し、1232億円になったことについて適正であるのか。特に立体駐車場の在り方。18棟の商業施設の必要性の是非。樹木の伐採に伴う緑の保全について。再編整備にあたり市民意見は反映されているのか等でありました。
その中でも主たる問題は2倍近くに膨れ上がった総事業費であります。以上の状況に対し、市は全施設の整備を見直し、別表の通りA・B・Cの分類を行いました。
その結果、Jリーグが「秋春制」に移行することに伴い、フロンターレから要望があった工事期間を1・5カ月短縮した場合、約38億円の増額が必要であることから工期は短縮しないとしてC。多摩川と等々力緑地の連続性を創生する多摩川連絡橋の北側の整備は必要ないとしてC。レインガーデンは水と緑に親しむことができるとして計画されましたが、散策は釣池周辺で対応が可能であるのでC。立体駐車場は本市の財政負担はないが、平面駐車場とした場合でも必要駐車台数、緑地面積率は確保できる予定で整備を取りやめることとしC。以上の4施設の整備を取りやめる効果として概ね40億円の圧縮が見込まれます。
また球技専用スタジアム整備費約300億円、新陸上競技場の約50億円、アリーナ・スポーツセンター・プールを合築した、とどろきアリーナ約250億円等、仕様を見直しながら整備を実施するBが16施設あり、計画通りの整備が行われるAは旧市民ミュージアム解体の約17億円の一施設だけであります。また等々力町内会からの「現在の外周園路入り口の幅員(5m)を基準として道路整備を進めて下さい」との要望について、市はこれを受け入れ、釣池周辺の外周道路の拡幅は取りやめの方向となりました。
8月下旬には住民説明会が開催され、10月には市民ミュージアムの解体が始まり、再編整備が本格化してまいります。再編整備の名のもとに公園緑地が危機に瀕することがないことを願い、今後も見守っていきたいと思っております。
(9月26日号に続く)
松原しげふみ事務所
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TEL:044-751-8855
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