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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2012.07.13

ダーツのプロトーナメント「PERFECT2012」の新潟大会で優勝した
清水希世(きよ)さん
川崎区大島出身 34歳

「応援される選手に」



 ○…日本トップレベルのプロソフトダーツ団体「PERFECT」に所属。先月行われた同団体のツアー大会「PERFECT 2012」の新潟大会で優勝を果たした。100人の女性選手が登録されている同団体で、現在は年間ポイントランキング8位につける。平日はダーツバーの店員として働きながら、さらなる上位進出を目指している。



 ○…ダーツとの出会いは22歳の頃。はじめは遊びとして楽しんでいたが、初めて出場したレベル別の大会で準優勝したことが転機となる。「また上手い人に勝ちたい」。大会への参加を続けるうちに、のめり込んでいった。勝負の世界にここまで没頭したのは、自身でも意外だった。富士見中学時代はソフトボール部にも所属したが、基本的に「ま、いっか」な性格。勝負事へのこだわりはほとんどなかった。しかし今ではダーツを離れた日常でも、勝負への執着を見せる。例えば、通勤で使う自転車も本気でこぐ。「『前回よりは早く着こう』とか考えちゃって」。毎日が自身の記録との勝負だ。話しながら、自分でも可笑しそうだった。



 ○…生まれも育ちも川崎区。現在も年に2、3度は大島にある実家に帰省している。変貌著しいJR川崎駅周辺には驚きを隠せず「落ち着けません」と笑う。一方で大島や川崎大師周辺など、昔から変わらない街並みを見ると安心するという。好物は行きつけの店のキムチ。実家に帰ると必ず、母親が購入しておいてくれるのだそう。



 ○…大会がインターネットで中継されていることもあり、最近は「試合見ましたよ」、「頑張ってください」と声をかけられる機会も増えてきた。最初は恥ずかしかったというが、徐々にこう考えるようになった。「(試合結果などを)自分の事のように喜んでくれる人もいる。そういう人たちを楽しませて、応援されるような選手になりたい」。決意を胸に、今日も勝負の世界に生きる。

 

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