若宮八幡の玉垣 改修完了 氏子、住民らの寄付金で
川崎区大師駅前の若宮八幡宮(中村博行宮司)の玉垣が、約50年ぶりに改修された。川崎大師平間寺や氏子、地元住民らの寄付により、129本の柱からなる新玉垣が完成した。
玉垣とは、神社や神域を囲う石やコンクリート等でできた垣根のこと。若宮八幡宮では通り沿いに約50mにわたって建てられており、今回はそのすべてを改修した。改修された玉垣は、端に建つ高さ150cmほどの「親柱」4本とその間に建つ「間柱」125本からなり、その一本一本に奉納者や奉納団体の名前が刻まれた。
今回の改修は、玉垣の老朽化を受けたもの。改修前の玉垣は昭和30年代に建てられたもので、境内のサクラやイチョウの根が土台を圧迫し、10年ほど前からひび割れが発生。中には崩れている個所もあった。一昨年3月の東日本大震災で柱の傷みがより大きくなったことを受け「地震等の衝撃で、通行人に倒れてしまってはいけない」と、神社と氏子総代の間で年内の改修に向けた議論が本格化した。もともと氏子や地域住民から建て直しを求める声も多く聞かれていたといい、改修費の寄付は8月からの3カ月間で120件以上集まった。
今回の改修による最大の改善点は玉垣の強度。施工した株式会社阿部石材店によると、地中に鉄筋コンクリートの基礎を敷いているほか、白御影石製の柱にはステンレスが埋め込まれており、木の根による圧迫や地震等による衝撃に強い設計となっている。
中村博行宮司は「新しい玉垣で新年を迎えられてうれしい。ご奉納くださいました皆さま方のご期待に添えるような玉垣となっていれば幸いです」と話している。
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4月19日
4月12日