実業団水泳のJFE京浜水泳部が長年、南渡田町で練習に励んでいる。五輪代表選手を輩出したことのある名門チームで昨年、社会人チーム日本一を決める「日本実業団水泳競技大会」で大会12連覇中の自衛隊体育学校を破り、王座についた。支援体制も整い始め、水泳部を抱えるJFEスチールでは一昨年から同社社員や協力企業を対象に個人後援会員を募り、900人が入会した。あす2日と3日は和歌山で日本実業団水泳競技大会。JFEグループ、協力会社一体で連覇を目指し、実業団水泳を盛り上げたいとしている。
南渡田町にあるJFEスチール(株)東日本京浜地区の一角に、8コースの長水路(50メートル)プールがある。JFE京浜水泳部は69年からここを拠点に練習に励んでいる。屋外プールだが、常時28度に保たれ、冬でも泳げるという。
47年、日本鋼管水泳部として創部。NKK時代には12回優勝に輝いた。これまでにオリンピック選手を5人輩出した。
現在はJFEスチールや協力企業を含め、14人が所属。平日は仕事を終えた午後6時30分から9時、土曜日は午前8時30分から11時30分までを練習時間に費やす。このほかにも朝6時30分から8時までの自主練やスポーツジムでの筋力アップに務める選手もいる。小倉智也監督によると、限られた時間の中で効果を出すため、選手間でアイディアを出し合いながら練習に励んでいるという。
目下の目標はあす2日と3日に和歌山市で行われる「日本実業団水泳競技大会」。種目ごとに選手2人を出場させることができ、出場選手の結果を点数化して総合得点を競う実業団最高峰の大会だ。昨年、同クラブは自衛隊体育学校の13連覇を阻み、頂点に立った。それだけに「連覇にむけてのチームの士気も高まっている」と池上肇主将は力を込める。
水泳部の意気込みに比例し、応援体制も整い始めてきた。JFEスチールではこれまで法人を対象に後援会(水友会)を組織してきたが、一昨年から個人後援会員の募集を始めた。現在900人以上が入会しているという。
6年後には東京オリンピックが控える中、池上主将は「うちから日本代表を出すことがJFE京浜水泳部と実業団水泳を盛り上げることにつながる。今から本気で考えて取り組んでいきたい」と語る。
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