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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2014.12.19

川崎区文化協会会長を務める
米山 実さん
米山ファッション・ビジネス専門学校校長 69歳

「文化は活気を漲らせるもの」



 ○…様々な歌や踊りの芸能大会や美術展の開催、雑誌『川崎評論』の発行などを通じ、地域の文化振興に取り組む川崎区文化協会の会長を務める。「文化は人間にとって大切なもの。食べる生活から離れ、精神的な張り合いや心に活気を出すもの」と意義を強調する。11月25日に東海道かわさき宿交流館で開いたコンサート『聴こう 語ろう 昭和初期の名曲』では「多くのお年寄りが詰めかけ、楽しそうにしている姿が印象的だった」と嬉しそうに振り返る。



 〇…文化協会には現在、日舞、長唄、絵画、俳句、華道、茶道など56の文化団体と104人の会員が所属。最近はダンスサークルの入会が多いという。モットーは「活動を通じて生きがいをみつけてもらいたい」。自身は書道団体『心雅書道会』を31年前から主宰。約20年前、新聞に文化協会の広告が掲載されていたのを目にし、入会した。川崎区で生まれ育ち、かつては学習塾を経営したこともあり、会員には顔見知りが多かったという。会長には3年前に就任し、今では年100日ほどを協会のスケジュールに費やす。



 〇…本業は南町にある「米山ファッション・ビジネス専門学校」校長。横浜国立大学を卒業後、民間会社での勤務を経て、同校に勤務。97年から校長を務める。創立82年の歴史ある学校だが、時代の流れの中で外国人留学生の受け入れも積極的に展開し、アパレル業界に多くの学生を繰り込む。留学生の数は今まで1200人にのぼるという。



 〇…歴史に造詣が深く、かつては考古学者を目指していた。自他ともに認める勉強好きで大学卒業後、京都大学や一橋大学で聴講生として学んだことも。多読家で取材の際には人文・社会科学系の本「5冊を同時に読んでいる」と語る。かばんには人間の生き方、考え方を的確につかんでいるという『論語』を常に忍ばせる。夫人、一男一女の4人家族。

 

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