川崎市議を今期限りで引退する宮原春夫氏(共産)=写真=が6期24年の議員生活を振り返った。
宮原氏は1943年、富山県生まれ。ボイラーマンから転身し、1987年に初当選した。「右も左もわからない全く違った世界に入ったが、皆さんに助けられ、ここまでやってこられた」と感謝を口にした。
議会では野党会派ながらも「市民の与党として、一貫して論戦に臨んだ」ときっぱり。95年の市立川崎図書館の開設に尽力したことは印象深い出来事の一つに挙げる。
また、市監査委員に10年従事し、税金の無駄遣いを厳しくチェックしてきた。政令市でという自負もある。
最年長議員として臨時議長を2度務めた経験もある宮原氏。公式行事には公用車を使わず、電車やバスを利用して出向き、自ら税金のムダを省いたことは誇りだ。
川崎市議会については「若い議員が多く、高齢者議員が少ないことが議会の活性化につながっている」と高評価。さらに全議員に発言権が与えられている点についても「バランスが取れた民主的な制度。この伝統を壊してはならない」と述べる。
若手議員に対しては「地域を回ること。人間的にも成長できる。ITだけの政治活動では鍛えられない」と注文をつけた。
議員生活から退くものの、2003年から活動する「くらしの相談センター」所長や「日本ベトナム友好協会川崎支部」支部長、さらには日進町町内会の要職として地域の発展に引き続き携わる。
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