川崎駅前の経済、観光団体が先月27日と28日、JR川崎駅のミューザ川崎側にも改札口(南口改札口)を設置する要望書を川崎市長、川崎市議会議長、JR東日本に提出した。設置要望は今回で4回目となる中、関係者は「これまで以上に設置の重要性が増している」と強調し、働きかけを強めていきたい考えだ。
要望書は川崎商工会議所(山田長満会頭)、川崎市観光協会(斎藤文夫代表理事・会長)、川崎駅前商店街連合会(馬場義弘会長)、川崎中央商店街連合会(猪熊俊夫会長)の4団体の連名で提出した。
この中では川崎駅西口前に昨年3月に7800人が就業する東芝スマートコミュニティセンターが完成。8月にはキヤノン柳町プロジェクトのオフィス棟の竣工で2500人の就業者の増加が見込まれ、確実に乗降客が増加する点を指摘。南口改札の設置は駅利用者への危険回避と混雑緩和策につながる上、現在使用されている南側跨線橋の老朽化対策が施せる点がメリットとなるとし、設置に向けた検討を促している。
設置要望は川崎駅周辺の人の回遊性を高めようと、2012年から毎年行われ、今回で4回目。関係者は「大企業の進出のほか、幸区大宮町のJR川崎変電所跡地では開発が予定されているなどこれまで以上に南口改札設置の重要性が増している」と指摘する。とりわけ新川通り周辺の商業関係者にとっては「現在整備中の北口自由通路が供用開始されると、人の流れが変わってしまうのでは」と心配する声もあり、南口設置は悲願。
要望は実現するまで働きかけを行うとしているが関係者は「今まで以上に市議会などで取り上げていただけければ」とも語る。
さいか屋跡地活用も要望
4経済団体は5月31日で閉店した小川町の百貨店「さいか屋」の跡地の有効活用についても市に要望書を提出。シティーホテル、コンベンション(大型展示・会議施設)文化集客施設、複合商業施設の誘致を求めた。
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