南武線で最後の1編成となった205系の引退走行が9日、行われた。
205系は国鉄初の軽量ステンレス車両で、山手線や京浜東北線、中央線、横浜線などの路線で使用され、南武線には89年に投入された。
「ありがとう運転」は、川崎―登戸間で行われ、臨時快速電車として運行された。午前10時43分に川崎駅を出発し、午前11時8分に登戸駅に到着した。
車両の先頭と最後部には、「南武線 ありがとう205系」と描かれた感謝を労うデザインのヘッドマークが取り付けられた。
川崎駅ではホームにある運行標識板に「南武線205系ラストラン!28年間ご愛顧いただきましてありがとうございました」とのメッセージが表示。JR東日本社員が「南武線205系ありがとう おつかれさまでした」と書いた横断幕を広げた。発車の際には小川久光駅長が合図を出し、ラストランムードを盛り上げた。
ホームには別れを惜しむ鉄道ファンが多数詰め掛け、車両をカメラに収め、乗車した後も窓からホームを撮影する姿が見られた。特に運転士がよく見える先頭車両には多数の人が並んだ。中には始発から乗車を待っていた人もいるという。
横浜市在住の中村浩暉(こうき)さん(15)は、「立川の祖父母の家に行くためによく乗っていた。無くなるのは寂しい」と話した。
6駅で写真展
市内6駅(川崎、尻手、武蔵小杉、武蔵中原、武蔵溝ノ口、登戸)では、JR東日本の社員が撮影した南武線205系の写真が今月31日(日)まで展示されている。
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